行政書士で開業する人は未経験での開業が最も多いのが現状です。
未経験での開業・・・不安なのは、どんな感じで依頼をもらい、どうやって業務を行うか。
ということですよね。
筆者も開業したときは、ものすごく不安でした。
さらに、行政書士の仕事についてすぐに知りたい気持ちも多く、開業セミナーを受けるか迷いました。
行政書士は未経験で開業する人が多く、資格の登録に実務経験も必要ありません。
そのため、このような開業セミナーや開業セットの販売等の誘いが非常に多い士業という特徴があります。
この開業したての初心者を狙って商材などを売りつけることを「ひよこ狩り」と呼びます。
実際にセミナーを受けてみた感想
では、開業セミナーや開業セットって実際どうなのか?
筆者は開業時、いくつか開業セミナーを受けてみたり、開業セットなるものを買ってみたりしました。
はっきり言って、全く無駄な買い物でした。
行政書士の登録が終わると、行政書士会が開催する研修に参加できるようになります。
開業セミナーを受けるよりも、こっちの研修に参加しましょう。
正直なところ、研修を受けるとすぐに業務ができるのかというとそうではありません。
大事なのは、何かわからないことがあったら聞ける先輩と出会うことです。
行政書士に限らず、実務は実際にやってみないと見につきませんし、その業務について分からないことが何なのか分からない状態です。
実際に開業セットを買ってみた感想
開業セットに興味を持ち、購入しましたが、全く使用していません。
中身は行政書士業務で使用する申請書の書式セットが多いと思いますが、そもそも申請書は基本的にダウンロードして使用しますし、申請窓口からもらうこともできます。
そもそも、法律や条例が変わるたびにひな形も変わりますので、購入した書式セットに入っている申請書そのものが使えないこともあります。
結局のところ、人との繋がりが最も大切
行政書士が独立して成功するためには、相談できる同業者や、他士業や他業種の方々と繋がりを持つことが最も大事です。
他士業や他業種の繋がりからの仕事の紹介も多いためです。
登録したての行政書士は、所属する都道府県会や所属支部の行事には積極的に参加することをオススメします。
経験豊富な先輩たちとの人脈作りに最適です。
また、積極的に地域の他業種交流会に参加しましょう。
交流会はSNSなどで探すことができます。
また、自身もSNSを運用することで、いろいろな人と繋がることができます。
行政書士の仕事はセミナーを受けるよりも、このような人との繋がりで依頼され、先輩行政書士から教わりながら業務を1つ1つこなしていけばいいのです。