行政書士の登録作業を進めていくと、政治連盟というワードが出てきます。
一般企業での勤務しかない自分にとって政治連盟?政治?いったい何のことだかサッパリでした。
調べていくと、行政書士の成り立ちや制度の維持について重要な役割があるということがわかってきます。
行政書士会政治連盟とは
行政書士会政治連盟というものを説明するうえで必ず出てくることが、行政書士制度の成り立ちです。
行政書士は行政書士法という法律があって、この法律によって独占業務が定められています。
この行政書士法は議員立法で成立しました。
議員立法とは、国会議員が法律案を提出して成立した法律ということです。
行政書士というものはこの議員立法で成立した行政書士法という法律によって維持されており、
この行政書士法のおかげで独占業務がある。というわけです。
行政書士法という法律が国会議員の活動によって維持され、新たな法律を制定してもらうためには政党や議員に動いてもらう必要があります。
政党や議員を支援していく活動を通じて、要望などを伝え、行政書士制度を法律の面から維持や改善を団体が政治連盟となります。
行政書士会政治連盟に加入すべきかどうか
政治活動は人それぞれ自由なので、加入するかどうかも自由です。
加入する必要がない。と思えば加入しなければいいですし、必要性を感じれば加入したほうがいいのです。
政治連盟の役割から言うと
- 行政書士制度を維持してほしい、新しい職域が必要だと思う人は加入する
- 行政書士制度が無くなってもいい、新しい職域は不要だと思う人は加入しない
こんな感じで選べばいいんじゃないでしょうか。
かなり極端な二択ですが・・・
実際、他士業との兼業で他士業が主な業務という人が加入していないことが多いような現状です。
どうしてこうなるかというと、行政書士法は議員の提案によって成立した法律で、法律が廃止されれば行政書士という職業も無くなるためです。
自分一人が加入するかしない程度、何の影響もないんじゃ?
と思う人もいるかもしれませんが、法律は政治、選挙です。
一人一人の総数が多ければ多いほどその陣営に有利となります。
また、新しい法律ができるたびに、申請が必要となり、基本的にはその業務が行政書士の独占業務となります。
ここで政治連盟を通じて議員へ働きかけなければ、他の士業の独占業務となることも十分にあり得ます。
結局のところ、行政書士として仕事をしていく人は加入したほうがいいというのが筆者の見解です。
費用も年間数千円~1万円前後ですし、このおかげで行政書士として仕事ができると思えば安いものです。