試験対策

行政書士試験の概要について知る

行政書士になるための最もポピュラーな方法が行政書士試験に合格することです。

合格点が決められている試験ですので、試験概要を押さえて合格へ向けた戦略が必要となります。

 

試験日程

試験申し込み:毎年7月~8月頃

郵送もしくはインターネットで申し込みが可能

受験票及び体温測定結果等確認票の発送:10月下旬頃

試験日:毎年11月中旬の日曜日

合格発表:翌年1月下旬頃

合格者への合格証の発送:2月上旬頃

 

受験資格

ありません。

年齢、学歴、国籍など関係なく誰でも受験できます。

 

試験科目

行政書士試験の試験科目は下記の通りです。(全60問)

試験時間は180分です。

 

行政書士の業務に関連する法令等 (46問)

  • 憲法 (択一5問、多肢1問)
  • 行政法 (択一19問、多肢2問、記述1問)
  • 民法 (択一9問、記述2問)
  • 商法、会社法 (択一:商法1問、会社法4問)
  • 基礎法学 (択一2問)

それぞれ試験開催年の4月1日時点で施行されている法令に関して出題。

択一式と記述式で出題されます。

5肢択一式40問(1問4点)

多肢選択式3問(空欄1つにつき2点)憲法と行政法から出題。

記述式3問(1問20点)行政法と民法から合計3問出題されます。

 

行政書士の業務に関連する一般知識等 (14問)

  • 政治・経済・社会 (択一:7~8問)
  • 情報通信・個人情報保護 (択一:3~4問)
  • 文章理解 (択一:3問)

択一式で出題されます。

5肢択一式14問(1問4点)

6問正解することが目標です。

 

合格基準

行政書士の業務に関連する法令等で122点以上

行政書士の業務に関連する一般知識等で24点以上

※各年の難易度で調整する可能性がありますが、補正措置はほとんどないと思っておいてOKです。

合計180点以上で合格

 

合格率

毎年おおよそ10%前後

平成24年度 9.19%
平成25年度 10.10%
平成26年度 8.27%
平成27年度 13.12%
平成28年度 9.95%
平成29年度 15.72%
平成30年度 12.70%
令和1年度 11.48%
令和2年度 10.72%
令和3年度 11.18%

各年の合格率の推移は上記のとおり(行政書士試験センターから発表)

 

各科目の概要をチェック

毎年の出題順序に従って各科目について簡単に解説していきます。

法令等

論点を繰り返し使用されることがあるので、過去問を中心とした学習が大切です。

 

基礎法学

法学というだけあって、法律の学問知識を問われます。

過去問とテキストを繰り返し学習しましょう。

 

憲法

条文と判例が中心となりますが、近年は憲法学の考え方も問われ、年度ごとに難易度が高くなってる傾向にあります。

 

行政法

行政法といっても

行政法一般、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、地方自治法、国家賠償法、損失補填

とそれぞれ分類されます。

行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法は条文数も少なく、出題数も多いため条文のマスターが推奨されます。

 

民法

条文数だけで1,000以上もありますので、過去問を中心とした学習が必要です。

記述式で2問、40点の配点がありますので得点源とできるよう優先して学習時間を割り振りましょう。

 

商法・会社法

こちらも条文数1,000以上もありますが、出題数5問のため、学習範囲を広げすぎると手に負えなくなってしまいます。

 

一般知識

非常に出題範囲が広く、抽象的なため毎年受験者が悩むことになるのが一般知識です。

6問正解という足切りもあるため、法令でいかに高得点をとっても一般知識に足元をすくわれることもあります。

 

政治・経済・社会

出題範囲があまりに広く、繰り返しの出題もないため過去問での学習があまり効果的ではありません。

公務員試験を参考に、広く浅くを心掛けるのが大切です。

ニュース番組で関心を持つのもいい手段です。

 

情報通信・個人情報保護

比較的範囲を絞りやすく、一般知識のなかでは学習しやすいのが特徴です。

過去問とテキストを中心に学習を進めましょう。

 

文章理解

高校の現代文に近く、テクニックをマスターすることで正解を出しやすいのが特徴です。

テキストを中心に過去問で練習するとよいでしょう。

 

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