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行政書士の独立開業時のプリンター問題

プリンターが必要な理由

行政書士の業務は書類作成です。

実際の業務ではパソコンで作成した書類データをプリンターで印刷して申請を行います。

従って、パソコンと同じように必須なのがプリンターです。

電子申請も始まりつつありますが、基本的には書類審査がまだまだ多いのが現状です。

申請書類以外にも、お客様との打合せ資料の作成などにも使用します。

 

リースか購入かで悩んだら・・・リースを選んではいけない

リースを選ぶということは、毎月の固定費が発生するということです。

開業直後から安定した受注があり、収入が見込めるのであれば話は別ですが

未経験、人脈無しで開業するような場合、開業直後にすぐに仕事があるということはものすごく稀なことです。

これは行政書士で開業するからという話ではありません。

ほぼすべての事業で開業する場合に同じことが言えます。

 

個人事業主が開業後1年以内に廃業する確率は約30%と言われます。

廃業する主な理由は商品やサービスが売れないという理由が最も多くなっています。

新しく事業を始めてすぐに利益を出すのは至難の業ということが言えます。

廃業は資金が回せなくなることですので、個人事業主が開業する際に最も重要なことは「規模は小さく、固定費をかけない」ことです。

開業当初から大きな事務所を借りたり、何店舗も出店したり、大きく始めてしまうとあっという間に資金が尽きます。

 

行政書士が個人開業する際に、パソコンやプリンターは必須ですが、リースをしてしまうと毎月の家賃同様、固定費になってしまいます。

プリンターは、開業直後にリースのほうが割安となるような頻度で使用することはありません。

しかも、電子申請が主流となりつつある昨今では、プリンターの出番は少なくなりつつあります。

電子申請に対応していない書類もまだまだありますので、プリンターは全く要らないというわけでありません。

開業のためのプリンターはリースではなく、安いものを購入するほうが圧倒的にオススメです。

 

ある程度売上が見込める状況で、スタッフを雇えるようになったらリースを視野に入れるといいです。

 

コンビニ印刷も視野に

プリンタを買わずにコンビニで印刷する。という方法もあります。

今はコンビニで印刷ができるので、コンビニ印刷の方法はおさえておきましょう。

安いプリンタを使うよりも高品質でキレイな印刷ができますし、特に外出先で書面が必要なときに、重宝します。

コンビニ印刷には大きく分けて

  • USBメモリに保存して印刷する方法
  • スマホからデータを送信して印刷する方法

があります。

コンビニにWifiが無い場合、スマホからデータを送信して印刷ができないことがあります。

両方で印刷する方法をマスターしておくといいです。

 

コンビニ印刷のデメリットは印刷が必要なたびにコンビニまで行かなければならないことです。

初期投資を節約したコンビニ印刷派の方も、事務所運営が軌道に乗ったらプリンタは買ったほうがいいです。

 

FAX機能がついた複合機が最優先

今やネット時代でメールでのやりとりが主流ですが、FAXも使用することがあります。

申請書類によってはFAXで修正したものを送る場面があり、郵送かFAXかで言ったらFAXのほうが圧倒的に楽なのは確かです。

また、書類送付にFAXでのやりとりを行っている業者さんも結構います。

 

正直メールのみで完結したいところですが、まだまだFAXの使用が必要ですので、FAX機能の有無は最優先事項です。

コンビニで受信・送信することも可能ですが、かなり手間になりますし、コンビニ受信に否定的な取引先もあります。

 

インクジェットかレーザーか

印刷するためにはインクが必要で、プリンターを買う際にネックとなるのがこのインク代です。

あまり使用していなくてもあっという間になくなってしまうので、結構な消費となります。

インクジェットプリンターと、レーザープリンターの2種類があります。

インクジェットはインクを吹き付けるタイプで、レーザーに比べてインクの減りが早いため、インク代に費用がかかります。

インクジェットはなぜ減りが早いのかというと、インクを噴射するノズルが乾かないようにプリンターが定期的にインクを使って掃除をしているためです。

その分レーザーのほうはインクよりも減りが遅いですが、使い過ぎれば一緒です。

印刷の品質はレーザーのようがうえのように思います。

 

オススメはA3印刷が可能なもの

使用する紙のサイズは基本的にA4です。

あまり使いませんがA3も印刷できると便利です。

公図の写しを印刷する際(公図はA3サイズです)や、飲食業の図面などを印刷する際はA3を使用しますので、建物に関する申請を取り扱う場合はA3印刷が可能かどうかが1つの基準となります。

A3用紙を使用する業務例

公図の写しを使用して事前相談を行う(農地転用など)

※申請に使用する公図は法務局で取得します。

建物の平面図を作成して申請書に添付する(飲食業許可申請、風営法の申請、旅館業許可申請、ペットショップの申請など)

A3だけは先述のコンビニ印刷を利用する。という方法もいいかもしれません。

 

インクジェットのオススメプリンタ

以下、amazon及び楽天の商品ページのリンクです。

  • ブラザー

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A3印刷が可能なインクジェットプリンター

2段トレイのバージョンもある

複合機としてFAXも利用可能

ADF(自動原稿送り装置)が付いているため、大量のコピーやスキャンが楽です。ADFは以外と重宝します。

 

  • キャノン

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ギガタンク搭載のインクジェットプリンタ

インクを注入するタイプのため、比較的インク代が安いのが特徴。

FAX機能付きの別バージョンもあり。

 

  • エプソン

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A3印刷まで可能なインクジェットプリンタ

FAX機能なしバージョンや、用紙トレイ2段バージョンもある。

 

レーザーのオススメプリンタ

インクジェットとの違い

  • 高い(本体もトナーも)
  • 速い
  • キレイ

 

  • ブラザー

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A4まで印刷可能なレーザープリンター

 

  • キャノン

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A4モノクロ印刷のみ

A4で白黒印刷しか使わないのであれば、このくらいで十分です。

 

プリンターのインクやトナー

プリンタの一番のネックがインク(トナー)代です。

インクには純正品と互換品がありますが、純正品を使うことをオススメします。

互換品は純正品に比べてかなり安いので、互換品が使えれば互換品を使いたいところです。

インク、トナーともに互換品を試してみましたが、最終的に純正品を使っています。

互換品を使うと、インクかすれや印刷が薄くなってしまうなど問題が起きてしまいます。

しかもプリンター自体が故障する原因ともなります。

結局、安物買いの銭失いになりがちなのがプリンタのインクです。

参考にインクとトナーを紹介<PR>

ブラザー純正インク(上記A3対応のプリンター用)

 

キャノンレーザープリンタ用トナー(上記キャノンのモノクロプリンタ用)

筆者が使っているプリンター

筆者は現在もレーザープリンタとインクジェットプリンタの両方を使用しています。

  • 写真などのカラー印刷用+図面の出力用にA3対応のインクジェットプリンタを使用 (上記のブラザーA3対応のもの)
  • モノクロ印刷で申請書や大量印刷する場合にレーザープリンタを使用 (上記のキャノンモノクロ)

初期費用をかけないように安めのものを調達したため、このような構成になっています。

プリンタについて同業の行政書士に聞いたとこ、複数のプリンタを組み合わせて使っているそうです。

実際に使用してみた感想はレーザーのほうが印刷がキレイだということです。

現状の構成で十分ですが、A3対応の安いレーザープリンタがあれば買い替えるかも知れません。

行政書士開業の際のプリンタ選びの参考になれば幸いです。

 

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